先週5日に行われた『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の最後のファイターとして『キングダムハーツ』のソラの参戦が発表されました。これには見ていた人が度肝の抜き、反面多くの要望があったキャラでもあったようです。
なんせ過去に行われた追加してほしいキャラクター1位は「ソラ」だったからです。スマブラを手がける桜井政博の会社名がソラだということもあり、ソラの参戦を願っていた人は多いのではないでしょうか。
しかしこのソラの参戦は鬼門。なんせディズニー版権だからです。「なんで鬼門なの? ほかのゲームでもディズニーゲーム沢山あるじゃん。ディズニーコラボなんかあるじゃん」と思うかもしれません。
実はただ出すだけでなく、ディズニーというのは厳しい決まりがあります。それを知ると実にこの参戦が難しかったことがわかります。
もっとも有名なのがこれ。ディズニーキャラクターをほかの有名キャラクターと一緒に並べて掲載したり、テレビで一緒に特集、ましてや雑誌などで一緒のページに載せるのはNGです。全てのディズニーキャラクターに当てはまります。しかしこの決まりをクリアし、なんと世界的に有名なマリオやそのた他社との一緒に出演を叶えたのがまず凄いと言えます。
ディズニーで次にNGなのは暴力表現のNGです。といってもディズニーキャラクター全般ではなく実写の映画は例外。アニメキャラクターはこれに該当します。殴ったり叩いたり、ましてや剣で刺したり銃を持ったりなんかNGです。
それをまず克服した『キングダムハーツ』が凄いと言えます。ソラが武器に剣では無く鍵を持っているのも暴力表現を和らげるためです。
今回のスマブラ参戦も「乱闘」だから許可で出たと思われます。
例えば元の素材を書き換えなどがNGです。もちろん色の変更もNG。しかしスマブラにはカービィがおりコピーできてしまいます。書き換えどころかそれを上回るコピーです。よく許可出たなと思います。
そもそもソラってスクウェア・エニックスのキャラクターじゃないの? そう思われる方も居ますがちゃんとしたディズニーキャラクターです。スクウェア・エニックス無しでディズニー単独で作品が出ているくらいです。もちろんコピーライト表記もDisneyと書かれています。「キングダムハーツの二次創作同人はやばい」と言われているくらいです。
まとめるとほかの有名キャラとコラボさせ、戦わせ、カービィのコピーも可能とした奇跡の参戦なのです。どういう交渉をしたのかは分かりませんが一筋縄ではいかなかったでしょう。
こうして内情を知ると今回のソラのスマブラ参戦がどれだけ凄いのかわかるでしょうか。
逆に何もしらないと「スマブラにソラ参戦って別に凄くない。ディズニーじゃなくてスクエニのキャラじゃん」と発言してしまいがちです。
(C)Disney (C)SQUARE ENIX CO., LTD.