先日発表されたMacBookProに搭載されると発表したAppleの新SoC、M1Pro M1Max。
M1Proは10コアCPU、16コアGPU、200GBのメモリ帯域幅、最大メモリ容量は32GB
一方、M1Maxは10コアCPU、32コアGPU、400GBのメモリ帯域幅、最大メモリは64GBとなっている。
これがどのくらい凄いのか?
昨年発表されたM1が8コアCPU、8コアGPUだったことから、単純計算でM1からM1Proだけでも倍近い性能になっている。
実際に演算性能はM1が2.6TF、M1Proが5.2TFと丁度倍だ。M1Maxは更に倍の10.4TFととんでもない性能を誇っている。
参考までにNVIDIAのGeForce RTX3080Tiは18.83TFだ。
PS5が10.3TF、GeForce RTX2080が10.07なのでM1MaxはPS5やGeForce RTX2080に匹敵する性能になるだろう。ただM1Maxにはレイトレーシングが搭載されていないので、GeForce RTX2080の方がGPU性能としては上だと言える。
じゃあ本当にこのSoCでこのような性能をたたき出せるのか? これはM1の例からしてみても十分に出せるだろう。メモリ、CPU、GPUを1つに纏めたことにより効率化を計ったといえる。そのかわりメモリ容量や使えるソフトの資産が減るなど犠牲も伴われる。
何が凄いかって、バッテリー稼働時も電源接続時も性能が変わらず稼働することだ。それであれば相当バッテリー持続時間が短くなりそうだが、アップルは発表会で10時間連続可動が可能と説明した。MacBook Pro 16インチモデルのに至っては21時間連続再生可能としている。
・・・実はここに落とし穴があったようだ。今までGPUの強さをアピールしてきたのに、連続可動時間の説明になったとたんに「動画再生は10時間連続可動」と説明。しかもフルHDとも4Kとも説明しておらず、またどのフォーマットの動画かも触れていない。
つまりGPUを処理するような使い方をすれば10時間も持たないということだ。
ただノートパソコンとしては驚異的な性能を叩き出したのは間違い無い。
今後M2、M3と開発されていき他社を引き離すSoCを作っていくだろう。
この発表に焦りを感じているのはインテルではないだろうか。今や性能でAMDにすら負けているインテルだがこのM1Maxはインテルが誇るCorei9の2倍以上の性能となる。
アップルも脱インテルしたがるわけである。