10月のAppleの発表会でMacBook Proと同時に発表されたAppleの新SoC、M1 ProとM1 Max。
驚異的な速さを叩きだし話題となった。
M1Proは10コアCPU、16コアGPU、200GBのメモリ帯域幅、最大メモリ容量は32GB。
一方、M1Maxは10コアCPU、32コアGPU、400GBのメモリ帯域幅、最大メモリは64GBとなっている。
これがどのくらい凄いのか?
昨年発表されたM1が8コアCPU、8コアGPUだったことから、単純計算でM1からM1Proだけでも倍近い性能になっている。
実際に演算性能はM1が2.6TF、M1Proが5.2TFと丁度倍だ。M1Maxは更に倍の10.4TFととんでもない性能を誇っている。
参考までにNVIDIAのGeForce RTX3080Tiは18.83TFだ。
しかしそれに対抗すべく発売が控えているインテルの第12世代CPU、Alderlake(アルダーレイク)がM1 Maxを超えるベンチマークスコアを叩きだした。
モバイル向け上位モデルCore i9-12900HKとM1 Maxとのシングル、マルチスコアの比較したところ、どちらもインテルの勝利となった。
検証はギークベンチで行われ、シングル、マルチの結果は次のとおりだ。
シングルスコア
Intel core i9-12900HK・・・・・・1851
Apple M1 Max・・・・・・1785
Intel core i9-11980HK・・・・・・1616
Ryzsn9 5980HX・・・・・・1506
マルチスコア
Intel core i9-12900HK・・・・・・13256
Apple M1 Max・・・・・・12753
Intel core i9-11980HK・・・・・・9149
Ryzsn9 5980HX・・・・・・8217
特に前世代のCore i9よりかなりの速度アップが確認出来、特にマルチにいたっては44%もスコアが上昇している。
これは12900HKというモバイル版のスコアであって、デスクトップ版なら更にスコアが伸びるだろう。
またDDR5にも対応し更なるパフォーマンス向上が狙える。
AlderlakeはCore i9、i7、i5全てにコアがハイブリッド構成になっている。
例えばCore i9は16コア、24スレッドだが、そのコアの内訳はP-coreが8コア、E-coreが8コアとわかれている。
P-coreはパフォーマンスコア、E-coreはエフィシエントコアという意味でそれぞれの役目は次の通り。
P-core ・・・・・・ パフォーマンス重視なCPUコア(ゲームや動画のエンコードなど重たい処理)
E-core ・・・・・・ 高効率・省電力なCPUコア(Windowsやアプリ、などに活用)
Core i9-12900Kは11月4日に発売予定で市場想定価格は79800円だ。
Core i5-12600KもP-core6、E-core4と計10コア構成になっており十分CPUとしては速く3万9000円とコストパフォーマンスが良い。Core i7-12700KもP-core8、E-core4と計12コア構成で5万8000円となっている。