2021年10月8日に発売されたNintendo Switchの新モデル『Nintendo Switch 有機EL』モデル。
性能は向上しておらず旧モデルと同じTegraX1が搭載されています。またバッテリー容量も据え置きです。
変化したのはスタンドとスピーカー、そしてバッテリー効率です。そもそも有機ELとは?
液晶というのはディスプレイの裏からバックライトが当てられています。よって白は良いのですが、黒がハッキリとした黒ではなくグレーに近い色になってしまいます。
それでも最近の液晶ディスプレイは性能が良くなったので黒色の発色は良くなってきました。
・有機ELとは?
有機ELとは1つ1つのライト、いわゆるドットが全て個別のライトで照らされています。
有機EL最強だと思われガチですが、実はデメリットもあります。それが画面の焼き付きです。パネルが単体で発光するので明るいメニュー画面とかを表示し続けると色が残ってしまいます。
最近のiPhoneやスマートフォンにダークモードが搭載されているのは実はユーザーのためだけでなく、有機EL対策でもあったります。
Nintendo Switchに搭載された有機ELはどのような性能なのでしょうか? 有機ELと言っても性能はピンキリです。実際に見比べてみると明るい部分と暗い部分でハッキリ分かれるのがわかります。ただこれは液晶と比較しないとわからないでしょう。
・かなり高品質
Nintendo Switchの有機ELはかなり高品質だということがわかりました。安い有機ELは1つ1つのドットを省略してそれっぽい色を作る「Pentile」式と、ちゃんと全てのドットで色を再現する「RGB」式があります。Nintendo Switchの有機ELは後者のRGB式になります
「Pentile」を分かりやすく説明するとグレーを発色するのに実際にはグレーではなくて、白と黒を交互に配置してグレーっぽく見せるという方式ですね。ディザ合成とも言い、Photoshopなどのグラデーションでも使われています。
・明るさも半端ない
明るさの目安である輝度もカラーマネジメントで測定したところ343と非常に明るいです。この明るさは10年前であるが、PS Vitaと比較するとわかります。PS Vitaの有機ELの輝度は147と半分以下。ただ明るさで言えばどうNintendo Switchの液晶の方は370と更に明るくなっています。ただRGBのバランスなど総合的な発色力はNintendo Switchの有機ELに軍配が挙がります。そもそもバックライトで全面照らされている液晶と比較してここまでの明るさが出せるのは素晴らしいです。
・激しい動きに強い
また激しい動きにも強いことがわかりました。液晶だと高速に画面が書き換わると残像が残ります。フレームレートとは意味合いがことなりますのでご注意を。
Nintendo Switchの有機ELはその残像が無くなり背景なども残像が残ること無く滑らかに描画されます。
・デメリットも……
実はNintendo Switchの有機ELはガラスパネルに変更されています。今までのNintendo Switchの液晶は樹脂製のプラスチックでしたが、ガラスパネルに変更されたことにより、発光が綺麗になります。
ただその分簡単に割れてしまいます。落とすだけで簡単にパリっと割れてしまいます。液晶保護フィルムを貼ることを強くオススメします。
もし割れたら修理代もかなり高いことでしょう。
まとめ
・Nintendo Switch 有機ELはかなり性能が良い
・RGB方式
・残像が残らなくなる
・ガラスパネルで発色が綺麗
・ガラスパネルなので割れやすい(保護フィルム必須)