“LGBTQ”はレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)、そしてクエスチョニング(Q)またはクィア(Q)を表す用語です。これらは性的指向や性自認に関する様々なアイデンティティを包括的に示すための言葉です。
- レズビアン（Lesbian）: 主に女性を性的に魅力的に感じる女性を指します。
- ゲイ（Gay）: 主に男性を性的に魅力的に感じる男性を指します。しかし、この用語は広範に使われることもあり、同性愛者全般を指すこともあります。
- バイセクシャル（Bisexual）: 性別に関わらず、人々を性的に魅力的に感じる人々を指します。
- トランスジェンダー（Transgender）: 生まれたときの性別（身体的性別）と自己認識の性別（性自認）が一致しない人々を指します。一部のトランスジェンダーの人々はホルモン療法や手術などを通じて自分の身体的性別を変えることを選びますが、すべてのトランスジェンダーの人々がこれを選ぶわけではありません。
- クエスチョニング（Questioning）: 自分の性的指向や性自認が定まっていない、またはそれらを探求している人々を指します。
- クィア（Queer）: 一般的には、伝統的な性別や性的指向のカテゴリに当てはまらない人々を指します。元々は侮蔑的な用語でしたが、現在では多くの人々によって再適用され、アイデンティティの一部として受け入れられています。
これらの項目は全て独立しています。つまり、例えばトランスジェンダーの人もゲイであることができ、またバイセクシャルであることもできます。
なお、LGBTQ以外にも多くの用語が存在します。例えば、「I」はインターセックス（Intersex、生まれたときの身体的特徴が一般的な男性または女性のカテゴリに完全には当てはまらない人々）を、「A」はエースセクシャル（Asexual、性的魅力を感じない人々）やアライ（Ally、LGBTQ+コミュニティを支持する人々）を指し、「P」はパンセクシャル（Pansexual、性別に関係なく人々を性的に魅力的に感じる人々）を指すなど、さまざまな性的指向や性別アイデンティティを表現するためのアルファベットがあります。これらを全て含むと、「LGBTQIA+」という表現になります。
これらの用語やカテゴリは、個々の人々が自分自身の性的指向や性別アイデンティティを理解し、表現する手段として用いられます。それぞれの人々が自分自身をどのように定義するかは、その人次第です。また、これらのカテゴリは必ずしも固定的なものではなく、時間とともに変化することもあります。
社会全体としては、これらの性的指向や性別アイデンティティを尊重し、全ての人々が平等に扱われ、差別や偏見から自由であるべきであるという考え方が重要とされています。これは、性的指向や性別アイデンティティに関する人々の権利を保護するための法律や政策、そして教育の一部となっています。
